世の中では、さかんに「褒めて伸ばしましょう」という言葉を聞きますよね。
この「褒める」という事、使い方によっては大きな効果がでますし、また使い方を間違えれば思っていた効果が出ない事もあります。

どんな褒めるが良いのか

「やったという事に対してだけ褒める」
決して悪いわけではありません。が、成長を望むなら効果は70%くらいでしょうか。

というのも、ピアノの練習で考えてみると・・・

この状態で褒めても、練習すれば、上手くならなくても褒めてもらえると認識してしまいます。
練習は何ためにするのでしょうか?練習して上手くならなくても嬉しいのでしょうか。。。
多くの方は「上手くなりたいから、弾けるようになりたいから練習する」はずです。

決して叱るというのではなく、こう考えを変えてみると・・・

この方法では効果がないと知れたという事実を伝えたうえで、違う方法ならば効果がありそうか考えるきっかけになれば、「失敗して良かったね」という事になります。

褒められなれているから?

せっかく練習をしているのに、上達が遅い子がいます。
何につまづいているのか聞くと、特に困っていることもないそう。。。

でも、頻繁につっかえたり、ミスをしながら弾いている。決して、つっかえたりミスする事が悪いという訳ではありませんが、少なくとも練習をしたら、スラスラ弾いて、欲を言うと曲想なども付けたい所です。

でも本人的には練習をしたからOK!なようでした。
この子が「練習した=褒めてもらえる」という環境かどうかは分かりませんが、行動だけ褒めると、結果を伴わなくても気にしない子になるのかも・・・と思った瞬間でした。

結果が全てではないけれど・・・

大切なのは「練習した」という行動だけでなく、「練習をして何を得たのか」。この何を得るといういうのは、上手くいった事だけでなく、上手くいかなかった事も含みます。

世の中では結果で褒めるのではなく、やった事(行動)を褒めましょうという考えがあります。最初の段階は良いと思いますが、練習の本来の目的はより良くなるためのもの。
練習を効率よくするためにも「行動と結果」の関係性も考えながら、褒めるという事をしていくと良いのかなと思います。