練習について①では毎日コツコツ練習するのが大切とお伝えし、練習について②では準備段階から丁寧にすることが大切とお伝えしました。

今回はどんな練習が効果的なのかをお伝えします。

練習シリーズ
練習について①
練習について②
練習について④

どんな練習を取り入れるのか

練習の基本である「正しい音読み、リズム読み、指使い、記号」を読み取ったら、それを指に伝える作業に入ります。

この時、いきなり両手で弾き始めて、「難しい・・・」となっていませんか?
全体を見るために、1回くらい両手で通すのはOKですが、そればかりの練習だと上達はかなり遅くなります。

片手の練習

ピアノは右手と左手の両方を使います。しかも、違う音、違うリズム、違う指使い・・・
まずは、それぞれの指がどう動くのか、どんな響きになっているのか、片手ずつ慣れていきましょうs。

この時、注意したいのが、、、「片手だとスラスラ弾けるけど、両手だと弾けなくなる」問題。
理由はいくつかあるかもしれませんが、1つの理由として・・・

片手の練習は、当たり前ですが片手のみなので、右手なら右手に全集中して弾きます。でも両手で弾く時は・・・

両手で弾く時は、右も左もあわせて100%になるような頭の使い方になります。なので、右手50%・左50%しか集中できないのです。そうすると、片手だけならスラスラ弾けるのに、両手だとスラスラ弾けないという事が発生してきます。

※パソコンで考えると分かりやすいかもしれません。1つのタスクでパソコンの能力の限界なのに、タスクを2つにしたら、当然パンクするか、処理のスピードに時間がかかることになります。これと同じことが、頭の中で起こります。

なので、右手も左手も50%の集中で弾けるようにする。そうすれば、両手にしたときに、少しは楽になるはずです。

もう一方をイメージしながら

もう一つは、右手を弾きながら左手の音を思い浮かべて練習をするのも効果的です。(その逆も)
こうすると、全体の響きを感じながら練習できるので、両手にした時に楽になってきます。