生まれもって、上手くなる・ならないは決まっているの?

生まれながら才能にあふれる人は稀です。そして、どんなに才能あふれる人でも、必ず努力はしています。

なので、「生まれもって上手くなる・ならない」があるというよりは、後々の努力の方が大きく影響していると思います。

上手くなる子の特徴

レッスンをしていて、着実に上手くなっているなと感じる子の特徴です。

①ひたすらコツコツと努力できる
②やれば出来る事を知っている
③やり方を知っている
④よく考える、観察する事が出来る
⑤問題点を見つけられる
⑥とりあえずやってみるチャレンジ精神
⑦失敗しても改善につなげることができる

思い出すだけでも、これだけポジティブな面を持っています。

上手くなりにくい子の特徴

①すぐにあきらめる
②出来ない理由ばかり探す
③やり方を知らない・教えられても試さない
④自分で考えず、すぐ人に聞く
⑤同じ間違いをしている事に気付かない
⑥話を聞いていない

保護者の方の声掛けは違うのか?

「上手くなる子」の保護者の方を見ていると、少し難しい課題にぶつかった時や、挑戦するような曲の時でも、「これが弾けたら素敵だね♪すごいね!」というスタンスで話されていると感じました。
そして、その子が出来るという事を信じているのが根底にあるように思います。

また、「やると決めた事は、やる!」というブレない軸があるように感じます。
※生徒さんからは「先生が思っている以上にお母さん怖いよ・・・」とコッソリ教えてくれました。
そう、穏やかではあるものの、厳しいところは厳しいのです。

逆に「上手くなりにくい子」の保護者の方は、こんな声掛けをしていないでしょうか?
子供が何かやろうとしたときに「本当に出来るの?」「やるの?」「ちゃんとできる?」という、きっとやらないだろう、きっと出来ないだろうという、子供の事を信じていないのが根底にある言葉。この声掛けをされたら、やる気も無くしますし、どんどんと自信もなくしそうです。

※もちろん、ニュアンスや前後の会話で意味合いも変わってくると思います。

ローマは一日にして成らず

レッスンをしていて思う事は、「上手くなる子」は
・コツコツ、ジワジワ成長していく
・ポジティブに物事をとらえている
・よく考えるのが習慣づいている
という事です。一見、進みはゆっくりそうですが、一歩一歩確実に進めているので、気付いたときには「こんなのが弾けるようになったんだ!」と驚きます。

ピアノは音を出すのは簡単ですが、曲を弾くとなると、思っている以上に難しく、弾けるようになるまでの練習も面倒ではあります。
ただ、それを乗り越えた先に本当の楽しみがあります。この楽しみを見つけられたこ、または、楽しみがあると信じている子が「上手くなる子」になっていくのだと思います。